いつも店頭に数種類並んでいます。
大澤家の食卓には年じゅうジンギスカンが登場します。
ジンギスカンと言うと、鉄かぶとをひっくり返したような鉄鍋を炭火のはじける七輪に載せて羊肉や野菜を焼きながら食べるのが正統派です。
かつて(20~30年前)大澤家では、新入生の歓迎会を大澤家の居間・和室を開け放し、多いときで17~18名くらいの学生さんとしていました。
当時ほとんど道外からの学生さんで、初対面で慣れない皆さんがちんまりとおとなしく座っていました。
が一旦鉄鍋が焼け出すと、けむけむ、もくもく、ジュージュー、肉と野菜と腕が鍋の上を交差し、のんびり座ってなんかいられません。
戦場のような数時間が笑いと喧噪の中を過ぎていきます。
この北海道らしい野性的な煙と肉と脂の洗礼を受け、おひらきの頃には皆さん口は脂でなめらかにすべり、マトンの香水を全身にまとい、足どりも軽やか(?)に輝く未来へ、自室へと戻ってゆくのです。
なつかし~い。学生さん以外もみんな若かった。
現在の大澤家では、中高老年らしく、お上品に”しゃぶしゃぶ”ジンギスカンを静かにいただいています。
煙は出ず、脂はお湯に流し、野菜はたっぷり、実にヘルシー。
そしてビールがあれば言うことなし。
北海道ならこれしかないでしょう!!
マリーゴールド
2月のはじめに種を植えたマリーゴールドがこんなに大きくなりました。
ちいさなポットの中できゅうくつそうです。もう植え替え時期に来ています。
ほかのはもう植え替えましたが、これだけが残っています。
今日植え替えようかと思っていたのですが、寒いこととすごい強風が吹き荒れていて
窓ガラスもベランダもガタガタしていてとてもそんな気になれません。
今しばらく温かい室内でかわいい花たちと同居しようと思っています。
現役ワープロ
私がワープロを使い始めたのは昭和60年。
4ヶ月学校で習いましたが、まだ使う人も持っている人もほとんどいなく、教えている先生ですら
促成栽培されたような感じでワープロを熟知しているようではありませんでした。
当時200万円の専用機を購入。その後ワープロはどんどん進化し、量産され安くなり、そして
衰退していきました。それに替わってパソコンが普及し、その後の進化はめざましいのですが、
機能が有能すぎて私にとってわからないことばかりです。
まわりの皆さんのお知恵をおかりして何とか動かしています。
文章づくりや簡単な表ものはワープロの方がつくりやすいことがあります。
世の中からほとんど姿を消したワープロですが、私にとって5代目のワープロが年に1~2回の
出番を待って、パソコンの横におごそかに鎮座しています。
宮島沼にて
2002年11月に、日本で13番目の『ラムサール条約登録湿地』になった宮島沼があります。
美唄市西端に位置し回りは畑と田んぼ、石狩川中流部左岸から空知山地の間を占め石狩平野にあります。
宮島沼の大きさは(水面積)は約30ha、平均水深は約86㎝。
年に2回の春と秋の渡りの時期には6万羽ものマガンがやってきます。
ほかにもオオハクチョウ、コハクチョウ、ヒシクイ、アオサギ、アイサ等々。
最近オジロワシも来ているそうです。そして春を告げるヒバリも鳴きだしたようですよ。
早朝や夕暮れ時、餌を求めて群が一斉に飛び立つ様は壮観です。
観察センターも整備されていて暖かい室内から望遠鏡で鳥たちを観察できます。(早朝でも温かいトイレが使用できます)
昨年の今ごろおじいちゃんとおばあちゃんと早朝の観察に行ってきました。
ちょうど鳥たちは餌を食べに行ってしまった後でしたが、時々飛び立つ様子がよく見えました。
ハイビスカス
「春」という言葉にはもののときめく明るい響きがあります。
・われ男(を)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子
与謝野鉄幹(1873-1935)
・春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入る夕
北原白秋(1885-1942)
・むらさきに菫(すみれ)の花はひらくなり人を思へば春はあけぼの
宮柊二(1912-1986)
・観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)
栗木京子(1954~)
・君の子として生まれきしみどりごを花より早く知るこの四月
俵万智(1962~)
白い花
4月、当別町内にも新入生・新社会人の人たちが、ちょっとぎこちなく、ちょっとはにかみながら、ちょっときらきらしている姿に出会います。
はるか昔、私にも覚えがあります。
まず学校へ入った時、みんな自分より優秀に見え、ついていけるのかしらと不安になりつつも「入ったからにはやるしかない!」と開き直ってなじんでいったこと。
新入社員になった時は、最初の数週間の研修期間中に緊張の連続から、こともあろうに朝寝坊をしてしまい小さくなって会場に入ったことなどが懐かしく思い出されます。
振り返ってみると、若さって本当にすばらしい!!
世間知らずで右往左往しながらでも一生懸命やっていると、周りの大人たちは優しく見守ってくれているのです。
失敗を恐れず同じ過ちを繰り返さないよう努力していると自然にそれが身についていきます。
新しい生活に慣れる最大の『ひけつ』は【えがお】と【あいさつ】です。トライしてみて!
かもめ
私は札幌市の中心部に近いところに住んでいます。
最近、というよりもう10年くらい前から札幌都心部にかもめが棲みついています。
数年前テレビ局がビルの屋上で巣づくりをしているかもめを取材していました。
札幌ではからすもあちこちで随分ふえています。
都心部にそういう鳥類がふえるということは餌が十分あるということなのでしょう。
からすはいいとしても。
札幌-石狩間は約15㎞、札幌-小樽間は約39㎞。どちらの方から来たのかわかりませんが、かもめは海が恋しくはないのでしょうか。本能を失いつつあるのでしょうか。かもめの鳴き声を聞くたびにちょっと怖い気がします。
おさるさん
ねころんでいたらば
うまのりになっていた桃子が
そっとせなかへ人形をのせていってしまった
うたをうたいながらあっちへいってしまった
そのささやかな人形のおもみがうれしくて
はらばいになったまま
胸をふくらませてみたりつぼめたりしていた
八木重吉詩集より
八木重吉(1898-1927)
完璧な愛の家庭を夢みる詩人であった。
神を呼び 自然を語り 妻子を思いつつ 病苦を訴える そのすべてを通じて 哀切きわまりない 叫びのなかに 信仰と詩の合一をめざして 燃焼しつくした いたましくも清冽な30年の生涯。