早春のふと美工場
以前、当別町の老舗お菓子屋さん『藤澤製菓』をご紹介しました。
今回は、当別町に工場を持つチョコレートで有名になった『ロイズROYCE”』をご紹介します。
手元に~北海道の原風景をテイストに~『ロイズと当別』という2004年に刊行された小冊子があります。ここには「20年に感謝をこめて」という山崎泰博氏・株式会社ロイズコンフェクト代表取締役の一文があります。
抜粋『~ロイズ製品を生み出す工場を1999 年、札幌市に近い当別町に新設いたしました。この工場では、北海道屈指の森と、石狩川という大河と、明治維新のときに士族移住によって切り拓かれた田園風景に抱かれて製造を行っています。北海道の大自然についてはご承知のお客様も多いと思いますが、ロイズ製品を育む清冽な歴史風土も知っていただきたく、このたび工場のある町の歴史の一部を小冊子にして刊行いたしました。~』
内容としては、『田園のまち、当別町を歩く』という見どころ紹介から、『今、「当別」から北海道開拓を見通す』~伊達邦直とその家臣団~という題で、当地に入植して現在の当別町の基礎をつくり上げた史実などが詳しく書かれてあります。なかなか読み応えのある冊子です。ぜひ持ち帰ってゆっくり読んでみてください。
ふと美工場の直売店には、チョコレートのみならずクッキー、マドレーヌ、バームクーヘン等々多様なお菓子が並んでいます。
スウィートをいただきながら当別町の歴史にひたるのも、ひと味違う味わい方かもしれませんよ。
ロイズふと美工場直売店 (9:00~18:00) 住所:当別町ビトエ640-15 電話:011-778-6504
竹と桜・雪柳・連翹のアレンジ
最近の日本人は、どうして他人と言葉を交わさなくなったのでしょう。どうして人の目を見て話さなくなったのでしょう。
どうしてスーパーやデパートの扉をちょっと押さえて次の人を待ってあげないのでしょう。どうしてお店で買物をして品物を受け取るときに「ありがとう」を言わないのでしょう。
たった4文字か5文字の言葉なのに。
そんな中、ここ数年当別小学校の児童たちが通りすがりに挨拶をしてくれます。まだちょっとはにかみながらの子もいますが。
「おはよう」と言うと元気に「おはようございます」が返ってきます。もちろん向こうから「こんにちは」も言ってくれます。
朝の「おはよう」は気持ちのいい一日のスタートになります。
そして「ありがとう」はいつでもどこでも人と人との潤滑油になります。
あなたは言っていますか? 特に身近なお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟に。
コンビニのおにいさん、バスの運転手さん、お掃除のおばさん、郵便配達のおじさんに。
ためしに言ってみてください。かならず「笑顔」が返ってきますよ。
ちりめんでつくられた吊し雛
3月3日の桃の節供(せっく)・雛祭りは、平安の初めごろから行われるようになり、巳の祓い(みのはらい)と言って、人形(ひとがた)・形代(かたしろ)で身体をなで、身体のけがれを移して川や海に流したり、古い雛人形の損じたものや紙などで作った雛人形を流し一家の災厄を祓う意味も持っています。
北海道でも当別でも見たことはありませんが、「雛流し」は栃木県や鳥取地方に今でも残っている貴重な風俗です。
各地にいろいろな形の雛人形があります。
吊し雛には人形ばかりではなく、花・手毬・動物・植物などあらゆるものが丁寧にみごとな細かい手作業で作られています。
おみごと!! 吊し雛
雪の滑り台
2月11日・12日の「第29回あそ雪の広場」の雪まつりも晴天のうちに無事終了。
大きな雪の滑り台では子供たちがはしゃぎ、雪のステージでは玉入れ合戦や北海道医療大学生のよさこいソーラン等々に、参加者も観客もおおいに楽しんでいました。
11日の6時半ころから見事な冬の花火が約30分近く当別町の夜空を彩りました。
12日の晴天に誘われて86歳のおじいちゃん、83歳のあばあちゃん、おねえさん、番犬ななの3人と1匹で会場へ出かけました。
最近あまり散歩をしなくなったおじいちゃんが何と5000歩も無事に完歩しました。(びっくり)
当別町のビッグ・イベントの雪まつりも終わり、町内の雪をどんどん削りとって排雪しています。
このあと多分もうドカ雪は来ないものと願いつつ。
ふたりと1匹
2月11日の青空の下
今年は三連休の初日くらいにしか考えていなかった《建国記念の日》ですが、建国記念の日って?
戦前の紀元節:1872年(明治5)、神武天皇即位の日を設定して祝日としたもの。第二次世界大戦後廃止され、1966年に「建国記念の日」として復活。
2月11日、当別町は快晴。
未来の日本を担うたのもしい若者たちが新年度に当別町に集まってきます。
本年4月から北海道医療大学に通学される新入生の方も決まりました。
道内各地からまた東北、南は九州からの学生さんで久々ににぎやかな新年度になりそうです。
この青空の下、新鮮な空気、雪が解けたら緑のまっただなかの当別町です。
みなさ~ん お待ちしていますよ。
北海道医療大学 全景
二羽のアカゲラ(下の方) ちょっとわかりにくくてごめんなさい
2月3日今日は節分、明日は立春です。
雪深い当別町でも、小鳥たちの世界ではすでに恋の季節(春)が始まっています。
1月の中ごろの少し日ざしが暖かくなったころから小鳥たちの鳴き声が変わってきています。
「囀(さえず)り」は歳時記では春の季語となっています。春の繁殖期に雄鳥がしきりに鳴くことを言います。
このところ窓辺に来る雀も公園や街路樹のシジュウカラやヒヨドリたちもなんとも熱くむつまじく鳴き交わしているのです。
厳寒期とはまったく違う鳴き声なのですぐにわかります。それに大体がペアーで枝から枝に移って戯れています。
ちょっと耳を澄まして鳥の鳴き声に耳を傾けてみませんか。
こんなところにも「春」を感じますよ。
当別町の歩道と車道の間の雪の壁
これは石川県出身の物理学者・中谷宇吉郎(1900-1962)の有名な言葉です。
1925年東京大学物理学科を卒業後欧米に留学、1930年北海道大学へ。低温物理学の権威。北大構内にある常時低温研究室で1936年世界で初めて人工雪結晶をつくることに成功。
雪の結晶は、六方晶系に属しその時の気温・水蒸気の量によっていろいろな外形のものができます。
平板正規六花形のものが普通ですが、針状、角柱、鼓形のものも多く、まれには十二花のものもあります。雪の結晶は二つとして同じ形のものはありません。
雪のことを、雪の花、六花(むつのはな)、雪華(せっか)とも言います。
・むまそうな (うまそうな) 雪がふうはりふはりかな 一茶
・雪の野のふたりの人はつひにあふ 山口青邨
・雪降れり時間の束の降るごとく 石田波郷
毎日毎日これでもかと降る憎まれものの雪ですが、結構ロマンチックなところもあります。
ちょっと見方を変えて眺めてみてください。
同日の駅前通り・正面が当別駅(南側)
一晩で積もりました
1月8日の夜から降り出した雪は翌1月9日の朝には町じゅうを埋め尽くしていました。
玄関から外に出られないほど一晩で雪が降り積もりました。
幹線道路は早朝に除雪車がある程度雪をよけていましたが、歩道や路地は全く除雪が追いついていませんでした。
屋外に駐車していた車は車の形ではなく雪の山になっていました。
一挙に降った雪で町の機能は一時停滞しました。
この雪が3日間降り続いています。現在の降雪量は札幌市の3倍ぐらいです。
やはり豪雪地帯のへそにある当別町です。今さらながら納得しています。
頼もしいおにいさんです!!