札幌の某デパートの入口の両サイドに満開の桜の木が立っていました。
これがなんと本物の桜の木でした。
2月に当別の庭の雪が2m近くあるときに、桜の枝を数本剪り床の間に飾っていましたら、堅いつぼみがようやくほころびだしお雛様には間に合いませんでしたが、次々花を開いています。
今日は桜の歌をお届けします。
・花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに 小野小町 長雨に桜も散り色変わりした。物思いをしているうちに若さも過ぎさった。
・久方の光のどけき春の日に しづこころなく花の散るらむ 紀 友則 ゆったりとのどかな春の日なのに桜の花はどうして散り急ぐのか。
・いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな 伊勢の大輔 その昔奈良の都に咲き匂った八重桜は今日は九重の宮中で咲き誇っている。
・願わくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月の頃 西行
・清水へ祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢ふ人みなうつくしき 与謝野 晶子
桜の花はやっぱり「日本の心の花」とつくづく思います。
当別の桜は例年5月の連休の後半に花開きます。
今年も楽しみに待っています。