これは石川県出身の物理学者・中谷宇吉郎(1900-1962)の有名な言葉です。
1925年東京大学物理学科を卒業後欧米に留学、1930年北海道大学へ。低温物理学の権威。北大構内にある常時低温研究室で1936年世界で初めて人工雪結晶をつくることに成功。
雪の結晶は、六方晶系に属しその時の気温・水蒸気の量によっていろいろな外形のものができます。
平板正規六花形のものが普通ですが、針状、角柱、鼓形のものも多く、まれには十二花のものもあります。雪の結晶は二つとして同じ形のものはありません。
雪のことを、雪の花、六花(むつのはな)、雪華(せっか)とも言います。
・むまそうな (うまそうな) 雪がふうはりふはりかな 一茶
・雪の野のふたりの人はつひにあふ 山口青邨
・雪降れり時間の束の降るごとく 石田波郷
毎日毎日これでもかと降る憎まれものの雪ですが、結構ロマンチックなところもあります。
ちょっと見方を変えて眺めてみてください。