「春」という言葉にはもののときめく明るい響きがあります。
・われ男(を)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子
与謝野鉄幹(1873-1935)
・春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入る夕
北原白秋(1885-1942)
・むらさきに菫(すみれ)の花はひらくなり人を思へば春はあけぼの
宮柊二(1912-1986)
・観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)
栗木京子(1954~)
・君の子として生まれきしみどりごを花より早く知るこの四月
俵万智(1962~)