建て方は雨天でも進められました。
二階の梁を良く見てみると、黒いテープがそこかしこのほぞ穴に貼ってあります。
大工さんに聞くと「雨がほぞ穴に溜まらないように」と前日に行った作業だそうです。
そして建て方が始まり、必要な場合はコンプレッサーでほぞ穴に溜まった雨を飛ばしてから柱を建てていきます。
大工さんの手間をかける仕事ぶりには驚かされます。
私が冗談で「この配慮で更に10年は長持ちする建物になるかな」と声をかけると、その大工さんは笑顔で「そうだと思いますよ」と。
ちょっと手がすくと、誰に指示される訳でもなく「ほうき」と「ちりとり」をさっさと動かし続ける新人大工さん。
この現場は、大工さんの心意気を感じる新しい発見があります。